映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて 感想
今年もやってきたプリキュア秋の映画。
プリキュアの映画は春と秋に上映されて、春は過去シリーズも含めたお祭り的映画で、秋は現在放送中のシリーズの映画ですね。
前作のはぐプリは完全に異色臭でしたが、今作もイメージビジュアルから今までのシリーズとは違う期待ってありましたね。
今回のスタプリ映画の監督と脚本は田中裕太さんと田中仁さんのダブル田中です。
こちら、私的にプリキュア神映画の一つであります、魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!と同じということで、大分期待していました。
さて、ここから感想言ってきます。
※見ている前提で言っていきます。ネタバレも交じるかと
まず見終わった後に感じたのはプリキュア映画がここまで出来たのか!という感じ。
分類的には感動系。
感動系でも、今回の映画は今までと違った演出と美しさ。
満足感のある感動系とは違う、胸にジーンと響くようで温かい。そんな映画です。
事前情報からもひかるとララに焦点を合わせていると思っていましたが、予想通り。
その中でもララ寄りです。
ララの心情が全面的に出てきており、ひかるはそんなララを支えるような立ち位置ですが、一緒に問題を解決する動き。
ひかるってハチャメチャな感じがデフォルトのキャラ性ですが、そんなキャラ性が非常に重要なんだなって本編以上に感じさせられています。
キーキャラクターである、ユーマとの出会い。
そしてユーマの正体が判明した後で、わがままだと知りながらもユーマとの別れを拒むララとは対照的にひかるはユーマの意思を尊重したいという違い。
本編で成長していった二人のキャラがここですごい現れているなと。
そして最後にひかるが言ったキラやば。
あのテンションが今まで違っており、別れの寂しさと祝福を同時に込めているのが本当に凄かった。
映画を見ることで今までになかったひかるのキャラが凄い出てきています。
今回の映画を一言でいうなら祈りですかね。
祈り = タイトルにもある想いでもあります。
気持ちを伝えたい。気持ちを知りたい。そんな祈りを届ける手段としてうたです。
うたがララとユーマが気持ちを伝えあうことができ、最後もうたでユーマに気持ちを伝えて助ける。
終盤でうたで伝えるシーンとして、ミュージカル風になっている部分。
あれ、本作のテーマとプリキュアの一つの見どころであるダンスが一緒に合わせることが出来た最高の演出です。
また、今までと違う映画と感じたのはミラクルライトの使い方。
プリキュアが戦っている中でピンチとなった中でミラクルライトを使って応援するというのが今までの使い方でした。
無論そういう使い方で応援もありましたが、一番が終盤です。
この終盤。戦うんじゃなくて、助けるという視点で使っています。
今回は星の再生のためににミラクルライトを使います。
これがプリキュアを応援するのもありますが、同時にみんなで星の再生をやろうという方向もあったのが今までと違う部分でもあります。
さて、ざっくりとした感想をしていましたが、方向性を変えましょう。
今作はユーマを交えたひかララの映画です。
ロケットが戻ってこなくなった結果、ひかるの家に泊まったララ。
終盤で変身が解けた中、ミラクルライトを持ったララの手を握って、歌いながら一緒に変身していく二人。
なにより、最後成長したユーマの姿が二人の髪型を合わせていて、これはもう二人のお子さんですね。おめでとうございます!
とまあ、ひかララのシーンがとにかくたくさんあったわけですが、今回の映画でまた一つ思ったことがあります。
それはこのスタプリの結末です。
結末というか、ララがどうなるんだろうかって。
今回の映画で別れという部分で凄い感じてしまいました。
地球人じゃなくて、惑星サマーンに住んでいるララ。
戦いが終わった後、ララは帰ってしまうんでしょうか。
ユニに関しては、間違いなく惑星レインボーに帰るでしょう。
普通に考えてララも帰るのは当たり前なんですが、思っているのはこれによってひかるとララの関係性ですね。
正直別れ の部分において、前作のはぐプリで色々ダメージ負った中で今作なので、別れはあると思いますが、間違いなく再会してほしいです。
エピローグで大人になったひかるが技術が発達して惑星サマーンまで行けるようになるとかはっちゃけた展開でもいいんです。
宇宙人との出会いというテーマにおいて、最後に別れがあるのは避けられないものです。
既に終盤に向けて動いているスタプリ。ラストは一体どんな結末になるのか。
まほプリで魅せた奇跡を同シリーズ構成の村山さんは一体どうしていくのか、非常に楽しみにしています!