やがて君になる 第38話 感想 好きって深い…… ※ネタバレ有
急にやが君の感想ってなんだ?
そう思うかもしれないですが、元々原作は知っていました。
たまにとあるシリーズ目的で電撃を読んでる中で百合作品としての一つぐらいでしたね。
そんな中で昨年の10月にアニメが放送開始。
3話まで見た後、単行本購入しましたw
自分としてはあるあるなんですが、目的の掲載作品以外はさらっと読んで、然程気になることはないからのアニメ等で一気にはまるパターン。
百合作品なんですが、単なる百合とは違うこの恋愛作品。
今となっては、電撃は毎月読んで目的も完全にやが君に変わってます。
アニメも原作の良さを維持しながら、一言でいうと『綺麗』。円盤も購入確定して1巻も素晴らしい(*´ω`*)
だが、やが君イベント落選しました。夜だけでも行きたいので2巻の応募に全てをかける!
※ここから感想に入るのでネタバレ含みます。閲覧注意です※
で、本題ですが本日発売の電撃大王。
単行本でも生殺し。雑誌でも生殺しさせてる今の展開。
37話から始まった修学旅行。
38話で修学旅行編終了しました。
さすがに、2話で終わったのはびっくりですね。
修学旅行としてというよりは、修学旅行として用意された舞台で核となる話のみを描いた感じでした。
37話で、沙弥香がついに燈子に告白。
38話はそんな告白に対して、燈子の中にある、この作品のテーマでもある「好き」が変わったのだろう。そんな話です。
燈子の思っていた好きとは、『相手を束縛する言葉』
対して沙弥香が思う好きとは、『信頼の言葉』
沙弥香が燈子に対して「ぜんぶが好き」と言った37話。
お互いが信頼しているからこそ、燈子は沙弥香の言った好きはやさしいと感じ、燈子が思っていた好きによる怖いという感情とは全く違う。
けど、湖で隣り合っている2羽の鳥を見て燈子の脳内で自身の隣にいたのは侑。
そして最終的に沙弥香への返事は「選べない、選ばない」でした。
「ごめん」じゃないんですよね。
沙弥香の想いが届いた結果だからこそ、燈子の中の好きが変わったのでしょう。
「選ぶ」というのがきっと燈子の中で変わった今の好き。だからこそ上記の返事。
「選べない」と「選ばない」って片方だけだと足りないんですよね。
燈子が好きな人がいると言った後、沙弥香が小糸さん?という問いに対して燈子は肯定しました。
それは燈子が侑に対しての感情が好きを持たない侑が好きということではない。それが分かりました。
侑は踏み込み、沙弥香は踏み込まなかった。
でも今回沙弥香は踏み込み、好きという想いが届いた。それが燈子にとっても変わるきっかけになったんですね。
そして帰りの新幹線。侑に1通のメッセージを送り38話が終了。
読んだ後は次話も気になるんですが、待ち遠しいって気持ちにはならないんですよね。
燈子は選ばない選択をして、沙弥香の想いは実ることはなかった。でも綺麗に満足に終わった。そんな感じです。
沙弥香というキャラクター。
恋愛漫画としてはわりとありがちなキャラクターという最初の印象から、沙弥香のキャラクターがどういう過去があって今に至るのか(小説読んでない人は読んで)、それを知ると沙弥香も報われて欲しい。本気でそう思ってしまうキャラクターなんですよね。
今回沙弥香は報われたとは言えないですが、報われたとも言える。だから満足感あるんでしょうかね。
やが君もクライマックスに近づいていますね。
侑は燈子の姉への呪縛から解き放し、沙弥香は燈子の好きに対する想いを変えた。
燈子はきっとまだやさぐれている侑にどう近づいていくのか、そもそもどういったメッセージを送ったのか。39話も楽しみで仕方ないです。