(゚∀゚) . 。o O(今日はそうめんについて書く

ジャンルは特に決めずに自由気ままにやっていく

エイルの日〜藍い月〜参戦

お盆ももう終わって、また社蓄の日々が再開かぁ。年末年始休暇まだかなぁ←

 

さて、今回は

 

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8/16にありましたエイルの日〜藍い月〜に行ってきました!

 

FC限定のライブ。

エイルの日というのは、活動再開後の武道館ライブが8/16にあったことから名付けられ、記念の日ということでこの日はイベントをやると。

 

ツアーも終わって間もないのに、またこうやってエイルさんのイベントに行けるという感動ですよ。

一回休止という期間がある分、やっぱりエイルさんのイベントというのは特別感は無くならないんですよねー

FC限定のイベントというのは昨年東名阪で行われていましたが、その時はライブパート有のトークイベント色が強かったです。

今回はライブと謳ってはいましたが、実際どういう感じなのか分からなかったです。

 

感想

まず、完全にライブでした!

事前に、ファン投票で投票された曲の上位10曲をランキング形式で行うというライブ内容でした。

これ、今週のTRUEさんも投票でのセットリストだったわけで、この週は最高すぎでしょって気分です。

TRUEさんと違うのは、あっちはあくまでもファン投票の結果を元に全体的なバランスを考えたセトリで、今回は本当にランキングで順番に披露していく点。

だからバランス的にどうだったか?

最高でした。

今回オルスタだった分、盛り上がる曲はひたすら盛り上がれました。

HaNaZaKaRi→シンシアの光

真面目にこれで少しフラフラしてましたw

あと、ランキングでもエイルさんの曲以外の投票曲2曲がカバーとして今回ありました。

・そばかす

only my railgun

そばかすの独特のイントロですぐにそばかすだと理解して、only my railgunは大分以外な曲!

多分これね、もし会場がホールだったら『セット』したかもw

 

今回は、ランキング上位10曲と、開幕に最新シングル曲の月を追う真夜中、アンコールで上位10曲と同率順位となった2曲の計15曲のセットリストでした。

※曲については公式でも見てください。

15曲でここまで疲れたのはさすがです。。。

 

今回なにがよかったかって曲もだけど、やっぱりオルスタだったこと!

ホールもいいけど、やっぱりライブハウスでやるオルスタはひたすら楽しい!

前回のFCイベもオルスタだったけど、上述の通りライブは数曲だけでしたからね。

久しぶりにエイルさんの本格オルスタで、満足ですよ本当。

そしてやっぱりエイルさん自身が激しいライブに応えるファン達の姿が好きというのがすごい伝わってきました。

なのでこれからもエイルさんのライブで、エイルさんの煽りに応えられるよう、頑張って本気でぴょんぴょん跳んでいきます←

 

個人的に残念だったポイント

曲云々

TRUEさんの時と同じだからこれは略

 

オルスタだけど、全体的にオルスタっぽくはない

オルスタで大満足は大満足だったんですが、あくまでFCイベだったからなのかな?

以前ほどの盛り上がりがなかったです。

いや、盛り上がりはありましたよ無論。

ジャンプはするし、ジャンプはするし。

ただね、

移動しないんですよね

自分の周辺で普通に移動できるスペースがしょっちゅう出来てたりしてたけど、みんな最初の位置から動かない動かない。

自分は知り合いと端だけど、1,2列目で固まっていたし、移動する理由は特になかったんですが。

元々エイルさんのオルスタ現場は女性アニソンアーティストの中では激しい方ではありました。

後方とかはさすがに大人しいけど、前方の激しさというのはモッシュはあって、それこそライブというスポーツみたいな。

今回はモッシュは禁止だったりしたことも原因かもですかね。

 

また、とりあえずオルスタの最低限のマナー的な部分は守って欲しかったかなと。

ブレードはまあいいとしても、リュック背負ったままとか、普通にエリア内に荷物置いてるのも。

コインロッカー使おうぜ。

これも前回がそうだったからって感覚はもしかしてあるのかもね。

というかブレード多すぎた本当。ちょくちょく当たってたんだけど。

 

ライブハウスツアー 

まあ、不満はここまでにしといて、11月からツアーが発表されましたね。

今度は全部ライブハウス!

行けるやつはひたすら行くぞ!

そう、発表直後は思っていたんですがね。日程がわりと予想外なんですよw

11月からですが、11月しかないのが1点目。

最初の仙台以外、全て平日というスケジュール。

最も行きやすい東名阪は固まっているスケジュール。

とりあえず、、、まず名古屋は行きます。

後は冷静に考えていこう。

 

今回はホテルを取りましたので、終わった後は疲れた体で車を走らせることはなく、万全の状態で帰ることが出来ました。

まあ、翌日私用で東京からの方が近いからホテル取ったんですけどねw

そして下道で帰りましたが。。。結局疲れたw

 

TRUE 5th Anniversary Live Sound! vol.2 ~FAN SELECTION~ 参戦

またまた期間が空いてしまった、、、

こういうのって習慣化しないといけないですよね。

それって仕事にも繋がるわけですよ。

こういうブログではないですが、同じことをやろうとしたとき、習慣化するとこまめにちゃんと行なっている方と、習慣化しない結果気づいたらやる人でね。

ちなみに私は例に上げた内容だと前者ですよちゃんと(仕事はね。。。)

 

前置きはこれまでにして本題。

 

8/12にありました、TRUE 5th Anniversary Live Sound! vol.2 に参加しました!

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vol.1が1月ぐらい?

この日が楽しみで仕方なかった!

vol.2はファンセレクションということで、リクエストの曲が入っているライブ。

アルバム曲とかだと、アルバム引っさげてのライブ以外だと聴く機会はあまりないからそういう曲がまた聴けますね。

TRUEさんは自分の中で数少ない、信用しかないライブしてくれる中で、この5周年のライブってとても最高ですよね!

ちなみに、vol.1は全シングル曲のライブでした。

 

今回のライブはTRUEさんのワンマンだと初のホールライブです。

席は1階19列目の通路側と結構後ろでしたが、この会場は本当に見やすいから後ろでも十分です。

オルスタだと番号が後ろでも前へ突っ込むことは可能ですが、今回は後ろでも普通に見れる場所でよかったですね。

※TRUEさんのオルスタ現場は基本大人しいけど

  

感想 

今回、ライブ前にTRUEさんもいくつもの主題歌を担当していた京都アニメーションの件から、1分間の黙祷がありました。

ざわめきからのすぐにシーンとなり、そこにはホール内の空調音だけ。

この無音な空間はなんだか違和感はありましたが、それと同時に今回の件がどれだけの大事件だったのか、やっぱり感じてしまいますよね。

 

ライブ後は、やはりファンセレクション、そしてホールライブなのを実感する開幕。

A.I.C.O.」 で始まり、早速ホールによる、TRUEさんの歌声をじっくり聴ける内容。

2曲目は「Story of Lucifer」で3曲目は「Joy Heart」

TRUEさんの現場に行くようになったのは、2年前のツアーからで、その時は2ndアルバムを引っさげてのツアーだったので、2,3曲目は聴く機会無かったので、この時点でこのライブヤバいぞ!って感覚。

好きな曲の一つでもある、「アイワナビ」も入ってたし!

バラードコーナーでは、MCで京都アニメーションのことも話されて、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの曲で、涙腺はまあ察し。

 

全体的に、ホールを活かしてバラード曲も多くて演出もライブハウスじゃ出来ないことばかり。

TRUEさんの強みがすごい活かされたライブでしたね。

そしてアンコール後のMCで、待ちに待ったファンクラブが開設に、vol.3の発表。

帰宅後、即FCには加入しました。

Vol.3は絶対いくっぞ!(日程調整しないと)

 

多分今年のライブイベントは正直、プリキュアライブと同じぐらいに最高でした。

ライブとしての楽しさを考えると満足感は圧倒的に今回。

イベントという観点での楽しさでいうと、プリキュアライブです。

まあ不満点も微々ですがあると考えると、、、うーん?

比べるものじゃないとは思うんですけどねw

  

個人的に残念だったポイント 

UNISONIA」がなかった。。。

いや、まあこれは本当にファンセレクションの結果だからどうしようもないんだけどね。

他数曲好きな曲が無かったのもね。これは仕方ない。

TRUEさんといえばやっぱりこれ。

DREAM SOLISTER」で知名度上がったのは分かってるし普通にこれも好きだけど、TRUEさんといえば「UNISONIA」って人は信用できる。

 

BUTTERFLY EFFECTOR」のfwfwについて

これ自分が知る限りはVol.1からですけど、サビにドルで定番のfwfw入るようになったんですよ。

正直これ合わないよね。

終わったタイミングってまだ歌ってるし、これは絶対違うと思う。

なんか定番化してるから、今後ずっと入るんだろうなとは思いますが、真面目になんで急に入るようになったんだろう?

 

 

以上、TRUEさんイベント感想でした。

イベント系は真面目に行ったら書くように心がけていきたいですね。

 

帰った翌日はほぼ寝てました。そして全身筋肉痛。

復活!

3月はただ会社で仕事して、帰って寝て、そして会社へ向かうエンドレスな日々。

会社の先輩方もここまで忙しいのは数年ぶりだという自体を乗り越えましたよ。

締め日が末日というわけではなかったので、問題?にはなりませんでしたが、労働の法律的には余裕で超えているという先月。

 

とりあえず全く更新してなくてすみませんでした。。。

SNSも全く見ないでほんの休憩ぐらいにしかネットはちらほら見ていない日々の3月。

無論執筆なんてやってないです。

 

4月入ってようやく終わったことで一息。

一先ず3月最後の土日はもう終わったということで久しぶりにゆっくりできました。

といっても、土曜日はイベントへ遠征!だったんですがね。

日曜日は死ぬように寝ていました。

 

執筆の方も、進めている途中でこんな自体になっている分、中途半端な状態から再開ですが、ちゃんとやります!

3月の休日に出た分も今月中に一気に休んで、プライベートをまた充実出来るように頑張りますよ!

 

とりあえず報告までに。

 

王子とツバメの流星群 - 最後の王子のわがまま その2

【4】

そして季節は過ぎていき。

 

私と六花は高校生になった。

 

私はまだ気づいてない。

これからの未来にどんなことが訪れるのか。

 

今ある日常は永遠に続かないことを。

ずっと目を逸らしながら…それは着々と近づいていく

 

 

 

 「六花!早くー!」

「待ってよマナー」

 

いつもの公園に私と六花は行った。

それは毎日の当たり前の行事かの如く。

初めて六花と会ったときからこのときまで私と六花はお互いの顔を見ない日なんてなかった。

 

それはこれからだって

 

「今日はなにしよっか?」

「昨日は私がやりたいことをやったんだからマナがしたいことしよ!」

「う~ん…あっ!あの木登ってみようよ!」

「木?…え…高いよマナ」

 

私はアウトドア系、六花はインドア系だと思う。

対照的な私達だけどそれでも一緒にいる。

対照的だけど嫌なんて気持ちは一切なかった。

六花に合わせた遊びをすると六花は色んな知識を持ってるから色んなことを教えてくれる。

私がすごい!って驚いて、六花物知りだね!って言うといつも六花は赤くなってって可愛い。

でもすごく嬉しそうな顔をしてくれる。

私が考えた遊びだと最初六花は嫌だって拒否するけど最終的にはすごく楽しそうな表情になってくれて嬉しい。

 

「ほら六花!怖くないよ。目開けて」

「うぅ…ぁ…わあぁ!すごい!」

「登ってよかったでしょ六花?」

「うん!ありがとうマナ!」

 

六花が嬉しいそうな表情をすると私も嬉しくなる。

だから私は六花に喜んでもらえるようたくさん頑張る。

六花が喜んでくれるなら私はなんでも出来る気がするから。

 

そうして私と六花はいつも一緒だった。

ずっと、ずっと…

 

 

 

ビーっ

 

「んっ…」

 

目が覚めるとバスの中にいた。

いつの間にか寝てたみたい…

 

さっきの音はバスのドアが閉まった音みたいだ。

今はまだ夏には早く、春としては遅い、そんな季節。

バスの中も暑いような暑くないような…そんな感じだ。

 

高校生になって通学もバス通学に変わった。

今は学校の帰りで外も段々と暗くなっていく。

バス内も学校帰りの学生ばっか。

とくに珍しい光景ではなく見慣れた光景だった。

 

(さっきの夢…懐かしいな)

 

幼いころの私と六花が遊んでる夢。

あの頃はいつも新鮮な感じがした。

毎日が新しい発見をして、毎日が楽しかった。

新しいことは毎日のようにあったけど、それでも隣には六花っていう変わらない存在がいて…

 

それから小学生に上がるとありすと出会って二人から三人で行動するようになって。

中学生のときには夢みたいな出来事ばっかだった。

憧れのまこぴーと出会うことができ、直後にプリキュアになってジコチューと戦って。

その中でレジーナや亜久里ちゃん、お兄さんや色んな人と出会い、色んなことを学べた。

 

そんなときでも隣にはいつも六花がいた。

ずっと私の隣は変わらなかった。

 

ふと私は隣の席を見た。

隣の席には誰も座っていなく、空席のままだった。

なにも…なかった。

 

そう

 

ずっと当たり前のようにいてくれた六花は今隣にはいなかった。

 

【5】

六花と同じ高校に行けることが出来た。

 

六花と同じ高校に行くことを決めた私は頑張った。

頭は悪くないと思うけどそれでも六花の志望校は私ではレベルが高すぎる。

だから私は六花に教えてもらいながら毎日のように勉強を頑張った。

頑張った結果六花と同じ高校に行け、合格したと分かった瞬間嬉しくては涙が出そうだった。

どうしてかは分からなかったけど、それでもただ嬉しくて。

六花も凄く喜んでて自分が合格したことよりも私の合格の方が嬉しそうだった。

 

そうして新しい学校生活が始まった。

 

クラスは六花と違ってたけどそれでも朝一緒に登校したりお昼も一緒に食べることだってあった。

帰りだって一緒に帰ることも多かった。

中学生みたいに常に一緒ではなかったけどそれでも毎日六花と一緒にいるのは変わらなかった。

寂しくないっていうのは嘘になるけど、それでも六花は隣にいてくれるから。

 

そんな高校生活も時間は過ぎていき、二年生へ進級した。

 

二年生は文系理系によって分かれることになり、私と六花は互いに違っていた。

お互いの夢が違うんだから当たり前かもしれない。

そして時間割も大きくずれていったことで一緒と時間がさらに減ってしまった。

 

朝は…さすがに一緒だ。

それでも一緒に登校する機会も少しずつ減っていった。

お昼は一緒に食べることはなくなっていき、帰りもお互いの時間割が大きく違うことから一緒に帰ることはなくなった。

学校内で六花と話す機会もそんなになく、あっても歩いてる途中に見つけたから軽く話すぐらい。

 

そうして一日で六花と一緒に機会は一回もないという日だって出てきた。

 

(ずっと…一緒だったのにな。寂しい…な)

 

いつの頃からか私は少し臆病になっていた。

自分から六花に連絡することが少なくなっていった。

なにか…連絡して私の知らない六花が出てくるのでは…そう思ってしまっている。

そんなすぐ変わるわけないのに。

でも出来なかった。

六花の家に行くことも少なくなった。

 

(なんで…こうなったんだろうな)

 

ブブッ

 

携帯から振動がした。

高校入学祝いとして携帯を買ってもらった。

それは六花も同じで、最初の頃はずっと六花と連絡を取り合ってたけど最近はそこまでしていない。

 

(誰からかな?)

 

画面を見ると…

 

(え?六花?)

 

私からメッセージを送るのはよくある。

それは今でも同じで、六花からメッセージが来るっていうのはほんとに稀だ。

 

『今日って時間ある?相談があるんだけど』

 

相談?なんだろう?

六花が相談なんて珍しいな…

 

(いいよ。晩御飯食べたら六花の家に行くね…っと)

 

少し経つと分かったってメッセージがきた。

 

私は久しぶりに六花に会える喜びと私の知らない六花に会うのが怖いというという気持ちを抱えながら夜まで待った。

 

【6】

「………」

 

晩御飯を食べ、六花の家の前に辿り着いた。

別にいつもみたいに六花の部屋に向かって猫声で鳴くだけなのに…なんでか出来なかった。

ならインターホン押せばいいだけの話だ。

でも…押したらなにか変わっちゃう。

そんな気がして…

 

そうして私が六花の家の前で立っていると

 

ガチャッ

 

「マナ?」

「あ、六花…」

 

扉が開き、六花が出てきた。

 

「なにしてるのよそこで?」

「えっと…」

「まあいいわ。入ったら?」

「…うん」

 

そうして私は六花の家にお邪魔した。

 

 

 

「六花の部屋久しぶり~」

「そうかもね」

 

ここ最近は会うこと事態が少なくなっていったから六花の部屋に限っては本当に久しぶりな気がする。

久しぶりな六花の部屋は…なにも変わってなかった。

いつも通りの六花の部屋で、相変わらずカエルグッズがあったり、色んな本がたくさんある。

私の知らない本もあるけどまあそれは仕方ないとして。

 

(なんで心配してたんだろ…こんな短い時間で変わるわけないのに)

 

私は内心すごく安心していた。

 

「最近はマナと会うのもあまりなかったしね。学校はどう?って同じ学校なのにね…」

「あはは…二年生はやっぱり忙しくなるね。勉強も大変だよ」

「ちゃんとついていけてる?私じゃもう教えることも難しくなってくるんだから」

「ちゃんと出来てるよ。六花私の保護者みたい…」

 

まあ今まで六花に教えてもらってたけど最近はきちんと一人で頑張ってる。

文系理系の違いから専用の分野に入るとさすがの六花でも分からないもんね。

 

やり取りが懐かしい。

なんか六花といる時間がとても貴重な時間だって認識できた。

 

(私ってやっぱり六花がいてくれないとなにも出来ないのかも…)

 

想像以上に私は六花に依存していたのかもしれない。

六花との時間がなくなってほしくないってすごく思ってしまったから。

六花といるこの今がなくなってほしくないって…

今まで一緒だった期間を考えたら今一緒にいられない時間なんてほんのちっぽけなのに…

いや、ずっと一緒だったから…なんだよねきっと。

 

「それで相談ってなに?」

「あ…うん。そうね」

 

色々思うのはいいけどとりあえず今日の本題は六花が相談があるということだ。

 

「六花が相談があるって珍しいよね。どうかしたの?」

「うん…」

「六花?」

 

六花はなにか言い辛そうで。

そんなに重大な相談事なの?

それとも私には言い辛いとか?

 

「マナ。私ね…」

「うん」

 

六花が口を開いた。

 

「私ね、告白されたの」

「…え?」

 

そして六花の口から出た言葉は

 

「一年のときから同じクラスだった人にね、付き合ってくださいって」

 

一瞬信じられなく

なにが起きたのかも分からなかった

 

「………」

「…マナ?」

「あっ、ごめん。その…なんか予想外の相談で少しね」

 

予想外は当たっていた。

でも少し所じゃない。

今の私はすごく動揺していた。

それは今までの寂しい気持ち以上にすごく…辛い。

 

「えっと同じクラスだったってことは…六花もよく知ってるんだよね」

「うん。一応男子の中だとよく話すかな」

「そう…なんだ」

 

よく…話すんだ…

私の知らない六花がこんなすぐ分かるなんて…

クラスが違うんだから当たり前なのかもしれないけど…それでも…

 

「今日ね、彼に放課後話があるって言われてね、そのときに…付き合ってくださいって」

「………」

「返事はいますぐじゃなくてもいいって、ちゃんと考えて欲しいって言って…」

 

痛い。

胸が…痛い。

ズキッとしていてチクチクする。

なんで…こんなに痛いのかな?

 

「六花は…その人のことどう思ってるの?」

「嫌いではないかな。話も合うし一緒にいるのも多いし好きだとは思う」

 

好き…

その言葉を聞いた瞬間胸の痛みが凄く広がって…辛いよ。

 

「六花はどうしたいの?」

「…分からない。好きだとは言ったけど恋なのか分からないし…」

「一つ…聞いてもいい?」

「なに?」

「どうして私に相談したの?」

 

六花はなんで私に相談したんだろう?

私にアドバイスが欲しいとか?

私も付き合ってる人もいないし今までに恋人なんていなかった。

 

そう思ってると。

私は二階堂君に告白されたあのときのことを思い出した。

なんだか二階堂君のときと似ている感じがして。

 

(確かあのとき私も六花に相談してたっけ…)

 

二階堂君の名前は出さなかった。

というより告白されたことは言わないでどうすればいいのかって聞いたんだっけ…

でも今回六花が告白されたことを言った。

ただ…それだけの違いなのに…こんなにも辛い。

 

(あのとき、もし私が二階堂君に告白されたって言ったら、もしかして六花も今の私みたいに辛かったのかな…)

 

なんでこんなに辛いのか分からないけど…きっと六花だって…

 

「なんでかな。でも…マナに聞いたらもしかしたら答えが分かるのかなって」

「答え…」

 

あのときの私も答えを求めて六花に。

もし…六花も答えが欲しいなら…私は六花に応えないと。

 

でも

 

どうしてか、言いたくなかった。

言ったら…余計にこの痛みが増えるんじゃ…そう思ってしまった。

 

それでも…私は…六花に

 

「六花が…告白されたときにどう思ったのか。その、それを素直に出せばいいんじゃないかな?」

「………」

 

なんとか言葉を出した私。

あのときの六花の言葉とほとんど同じだけど。

でも…きっとそう思ったから。

私が六花に言うべき言葉はきっとこれだと思うから。

 

「うん。ありがとマナ」

「あまり参考にならなかったかもしれないけど…」

「そんなことないよ。今のマナの言葉で私決めたから」

 

決めた…んだ。

その人のことを好きだと言ってた。

恋かどうかは分からないって言ってたけど…もしかしたら…

 

どんな人なのか、顔も分からないけど…もし六花と付き合うことになったら…私は…

なんでこんな気持ちになるのか分からない。

でも考えると考えるほど辛くなっていった…

 

【7】

「………」

 

六花の相談から数日が経った。

あれから少し六花とお話してそのまま帰った。

ほんの少しの距離なのに六花の家を出てそのまま自宅に帰ってる間のことがなにも思い出せない。

六花とのお話だって少し上の空になってて…

 

原因は分かってる。

 

――私ね、告白されたの

――一年のときから同じクラスだった人にね、付き合ってくださいって

 

(なんで…私こんなにも…)

 

胸が痛くて…辛くて。

もし…六花がその人と付き合うことになったら私は…

ほんとなら…六花を応援するべきなのかもしれないのに…なのに嫌だって思う自分がいて。

 

(一体…なんなんだろうこの気持ち)

 

「マナ!」

「はいっ!?」

 

急に叫び声が聞こえてびっくりした私。

…って

 

「なんで急に耳元で叫ぶのさ!?」

「さっきから呼んでるんだけど…」

「え?ほんと?」

「ほんとほんと」

 

同じクラスでよく話す友達が急に叫ぶからびっくりしたけど…

ずっと呼んでたの?

 

(どれだけ悩んでたんだろう私)

 

そういえばこうやって私が悩んでるときに六花が話しかけて私が気づかないで最終的に六花が叫んだこともあったっけな…

 

「まあいいや。それでどうかしたの?」

「どうかしたのはマナでしょ」

「へ?」

「最近ボーっとしてるしこうやって話しかけても聞こえてないみたいだし」

「そう…かな?」

 

確かにここ数日はあの件ばっかり考えていて…

 

「ちょっと悩んででさ」

「悩む?マナが!?」

「え?なにその反応?」

「だってマナが悩むなんて一年のときから見たことないし。というか悩むなんてマナらしくない!」

 

さすがにここまで言われるとちょっと…

でも確かに私が悩むって私らしくないのかな?

 

「まあいくらマナでも悩むときは悩むよね。それで?」

「え?」

「いやだからなんで悩んでるのってこと」

 

一年のときから同じクラスで性格もよく分かってるけど結構積極的で。

でも人のことはよく見てるし、ちょっと世話焼きな面もあるからか私の悩みの相談を受けようとしているらしい。

…聞いてみてもいいかな?

 

「えっとさ…じゃあちょっと聞いてもいいかな?」

「私に任せなさい!」

「そのね、いつも一緒だと思ってた存在が急に離れるとどう思うかな?」

「それって菱川さん?」

「な、なんでそこで六花の名前が!?」

「だってマナといつも一緒だった人って菱川さんぐらいしか。マナってことある毎に菱川さんの話題出るしさ」

 

まあ事実なんですけど。

それでもなんかズバッと言われるとちょっと…

 

「まあそれは置いといて、そうね…やっぱり寂しいんじゃないかな。自分の半身が離れるみたいな?」

「半身が離れる…あとさ」

「ん?」

「なんでも分かってたはずなのにその人が私の知らないその人になってたら…なんて言えばいいんだろ?」

「私に聞かれても…つまり菱川さんのことならなんでも知ってるマナだけど、マナの知らない菱川さんがいたってこと?」

「だからなんで六花…」

 

相談に乗ってくれると同時に面白がって言ってるよね絶対…

 

「まあまあ」

「はぁ…まあそんな感じなのかな?」

「うーん…そりゃ確かになんあ嫌な感じはするけど…でも」

「でも?」

「マナだってマナしか知らないことってない?菱川さんは知らないようなこと」

「あっ」

 

確かにそうだ。

ずっと六花が私の知らない六花に悩んでたけど六花の方だって六花は知らないことがたくさんある。

今こうして話していることも、あのとき…二階堂君に告白されたことも。

 

「まあ確かに自分の知らないことがあったってのはショックかもね。で?」

「どうかしたの?」

「本題よ本題。悩んでるのはこれだけじゃないでしょ?」

「っ!?」

 

そこまで分かっちゃうんだ。

私がそんなに分かりやすいのか、勘が鋭いのか、どちらにせよこれは言わないとダメな感じだ。

 

「えっとね、そも…ある人がある相談事をしてきてさ」

「ふむふむ」

「その一件以降なにか胸がチクってする感じで痛くて」

「痛みってどんなとき?」

「その人のこと考えてるときかな…」

 

さっきまでの面白がってる様子から真剣に考えてくれてる。

多分六花のことってバレてるだろうけどここまできたらもう六花の名前は出さない。

 

「ねえマナ。その人の相談事ってもしかして別の人がその人になにか言ったとか?」

「…うん」

「例えば…告白とか」

「っ!?」

 

さすがに驚いた。

今の会話でここまで的中するとは思わなかったもん。

 

「なるほどね…」

「も、もしかして分かったの!?今の会話だけで!?」

「まあ多分ね。でもな…」

 

なんか言い辛そうというか言っていいのかみたいな表情に変わっていった。

え?分かったんだよね?なんでそんな表情を?

 

「えっと…分かったなら教えてほしいんだけど…もしかしてなにかの病気とか?」

「え?…まあ病気っちゃあ病気なのかな…なんの漫画みたいな会話だろこれ」

「?」

 

漫画?

なんで漫画がここで出てくるのか分からない。

でももしかしたら漫画がヒント?

 

「マナ」

「は、はい!」

 

急に真剣な顔になってつい返事しちゃった。

 

「多分これ私から言うべきじゃないんだと思う」

「え?なんで?」

「ちゃんと自分で気づかないと意味がないからかな?…それに」

「それに?」

「気づいたとしてももしかしたら…ごめんなんでもない」

 

気づいたら…なにかがあるってこと?

一体なんなの?

 

「マナ一つだけ言わせて」

「う、うん」

「気づいたとしても決して諦めたりしないで」

「諦めるって…なにを?」

「それは気づいてからじゃないと。しっかりと考えて答えを出すこと!」

 

そうして相談は終了した。

結局なにが原因なのかいまいち分からないけど、それでも分かったときちゃんと考えよう。

それがアドバイスなんなら。

 

【8】

いつもの帰り道。

徐々に当たり前となりつつあった私一人の帰り道だけど、いつもの寂しさは今はなかった。

 

(諦めたりしないでしっかりと考えて答えを出す…かぁ)

 

結局なんなのか分かんないし余計考えることが増えたかもしれない。

 

そんな考えの中歩いてると

 

「マナ!」

 

聞き慣れた声がして振り向くと

 

「レジーナ!」

「マナ久しぶり!」

 

大貝第一中学校の制服を身にまとったレジーナがいた。

私が高校へ進学した後は中々会う機会もないしここ最近は平和でプリキュアの仕事もないから本当に久しぶりに会った。

 

「レジーナ元気だった?…って」

「マナ?」

「もしかしてレジーナずっと私のこと呼んでた?」

 

ここ最近考え事して私の名前を呼んでるのに気づいていないらしいからもしかしてレジーナもずっと呼んでたんじゃ…

 

「ううん。今マナを見つけたから呼んだのよ?」

「そっか。よかった…」

「?」

 

ジーナはポカーンとした顔で私を見てる。

まあ事情を知らないレジーナなら当たり前か。

 

「レジーナも今帰り?」

「うん。本屋寄ってってこれ買ってきたの!」

 

ジーナが取り出した本は受験勉強用の参考書で。

そっか、レジーナももう受験生だもんね。

 

「レジーナはもう高校どこ行くか決めたの?」

「マナとあと六花と同じ高校!…って言いたいけどレベル高いし…」

「ちゃんと勉強すればレジーナも行けるよ!」

「勉強やだー勉強嫌い―」

「でもレジーナ成績悪くなかったよね?」

「それはマナと六花が教えてくれてたし、二人が卒業してからは成績も少し悪くなってるもん」

 

ジーナが大貝第一中学校に入った直後は勉強もほぼ1から教えなきゃ行けなかったからみんなで勉強を教えていた。

そして覚えてきたら私と六花でよくレジーナの勉強を見ていた。

 

「でもレジーナ教えたことはすぐ覚えるし頑張れば」

「六花って下手な先生とかよりも教えるの上手いもん。あれを覚えたら普段の授業じゃ覚えられないよ」

「まあ…確かに」

 

六花は教えるのがとても上手かった。

ジーナと一緒に私もなるほどって思わず言ってしまったときもちらほらと。

その際は「なんでマナもうなずくのよ…」って怒るよりも呆れられてたけどね。

 

「ねえマナ?どんな感じの問題出るか教えて?」

「ダメだよレジーナ?ちゃんと自分で頑張らないと。というか試験問題って毎年同じか限らないし」

「ぶーマナの意地悪ー」

 

ちゃんとみんな対等な立場で受けないとダメだもんね。

 

「そういえば今日は六花と一緒じゃないの?」

「えっと…ここ最近は私も六花もお互いに忙しくて一緒には帰れてないんだ…」

「ふーん…そうなんだ。珍しいな」

「なんで?」

「だって二人っていつも一緒じゃない。私がマナを連れだそうとしても大抵六花いるし」

「…そうだったっけ?」

「マナが六花も一緒に行こって誘うんじゃん」

「あれ?」

 

そうだったっけな?

でもそう言われたら…確かに。

ジーナが遊びに行こって言うと私は側にいる六花も誘ってた気がする。

あまり自分ではそう思ってはなかったんだけど…無意識に?

 

「じゃあ今はチャンスかな」

「チャンス?」

「マナと二人きりでいられるチャンス!」

 

そう言いレジーナは私の腕に抱きついてきた。

ジーナは相変わらず積極的みたい。

 

「高校ってどうなの?楽しい?」

「中学とは違う楽しさがあるかな。これ前にも話さなかった?」

「そうだっけ?でも来年は高校生になるんだから気になるよ」

「じゃあ後悔しないようにたくさん勉強しないとね」

「うー…頑張ってみる…」

 

ジーナはしぶしぶって感じだけどなんだかんだでレジーナはちゃんとやるしきっと大丈夫。

もしかしたら本当に来年レジーナは後輩として来るかもしれない。

そうなったら嬉しいな。

 

「ねえマナ?」

「ん?なにレジーナ」

「最近なにかあった?」

「え?」

「どことなくマナ元気ない」

 

まさかレジーナにも言われるとは…

そんなに表情出やすいのかな。

 

「まあちょっと…」

「…六花?」

「え?」

「あ、当たりだ。六花の名前出したら表情変わった」

 

なんでレジーナもすぐ分かるんだろう…

そんなに私六花のことばっかり考えてるのかな。

 

「…ちょっと六花とね」

「喧嘩でもしたの?」

「違うよ。六花から相談受けてそれでちょっと悩んじゃって」

「ふーん。どんな相談なの?」

「それは…」

 

ジーナに言っていいのか分からなかったけどレジーナと会ったことで少し気が緩んでしまったのかな。

私はあの日のことをレジーナに話していた…

 

「…ってことがあってね。それ以降なんか胸が痛くて…」

「………」

「レジーナ?」

「マナってみんなに愛振りまく割には自分の愛って分かんないよね」

「へ?」

 

ジーナの言葉もポカーンとした私。

自分の愛?なんのこと?

というか

 

「レジーナもしかして原因分かったの?」

「簡単じゃないそれ」

「私全然分かんないよ…」

 

なんでみんな簡単に分かるんだろう。

自分のことなのに全然分からない私って…

 

「あまり言いたくないな…もしくはいっそこのまま」

「レジーナ?」

「………やっぱりダメね…ねえマナ?」

「なに?」

「マナは私のことどう思ってる?」

「そりゃ大好きだよ?」

 

大好きに決まってるよ。

急になんでこんな質問をするのかが分からない。

 

「じゃあ…ありすや真琴は?」

「大好きだよ。ねえレジーナ?なんでこんなこと聞くの?」

「じゃあ六花は?」

「六花?」

「六花のこと愛してる?」

「愛してるよ?」

「ほら答え出た」

「え?」

 

え?今ので答え出たの?

全然分からない以前にレジーナの質問の意図もまったく…

一体今のなにが?

 

「ねえレジーナ?まったく分からないんだけど…どういうこと?」

「だからマナは六花のことを愛してるってこと」

「六花を…愛してる?え?でもさっきレジーナが愛してるって言ったから…」

「そうね…マナ?私のこと愛してる?」

「え?急に言われても」

「ほら」

「?」

「マナ無意識だろうけど愛してるって言葉六花にしか使わないもん」

「そう…なの?」

 

ジーナに言われて初めて気づいた。

確かに私はみんなに対して愛を振りまいてそして好きって言葉をよく使うと思う。

でも…愛してるって言葉…六花にしか使ったことない。

六花しか。

六花を…愛してる。

そっか…私…

 

「私六花のことが…好きだったんだ」

「やっと気づいたのね…というか」

「?」

「マナが六花の高校行くことにしたのって六花と一緒にいたいからって思ってたんだけどな」

「ぁ」

 

――私六花と一緒の高校に行く。直感で決めたよ!

 

あのとき。

直感で六花と同じ高校に行くことを決めたけど。

ただ…六花と一緒にいたいから…離れたくなかったから同じ高校に行きたかったんだ…

 

そして六花への想いに気づいた瞬間色々なピースがはまった。

 

「そっか…純粋に嫌だったんだ私。六花が他の誰かと付き合うんじゃないかって。それに…」

「寂しかった?」

「うん。ここ最近六花といられる時間が少なくなっていってて…ただ純粋に寂しかったんだ。六花と離れるのが…嫌で、怖かった」

「………」

「あはは…なんか単純なことだったんだね…」

「それで?」

「え?」

「マナはどうするの?」

「っ…」

 

六花への気持ちは気づいた。

じゃあどうするのか。

六花に…告白する…べきなのかな。

 

「私は…」

「マナ」

「…なに?」

「ちゃんと後悔しないでね」

「………」

「私マナのこと大好きよ。六花だって…大好きだから。二人がちゃんと答えを出して…そして」

「うん。ありがとねレジーナ」

 

そしてレジーナと別れた。

 

後悔か…

諦めたりしないでとか後悔とかみんなちゃんと分かってるんだな。

 

ずっと…私六花に依存してたんだ。

六花と高校が違い離れ離れになるという事実を無意識に拒否して六花と一緒にいようとしてたんだ。

 

そのとき

 

ブブッ

 

携帯から振動がして画面を見ると。

 

『明日はいつもの丘でいい?』

 

六花からのメッセージだった。

そっか。

明日はいつもの流星群の日だったな。

 

『うん。いつもの時間で!』

 

六花から返事も返ってきて私は携帯を閉まった。

流星群…ちゃんと六花覚えてたんだ。

もし…もし六花が既に返事を出してたとしても。

後悔したくない。だから…

 

【9】

翌日

いつもの丘で六花を待っていた。

昨日のレジーナとの一件で六花への気持ちに気づいたけどまだ決意は固まっていない。

告白するべきか否か。

 

(告白しても結ばれるわけじゃない。むしろ…)

 

私も六花も女の子だ。

同性同士という事実がもし告白して最悪の結果になったらって思うと…

でも…そうやって諦めたり後悔したくない…だったら。

 

そうして告白しようと決心して色々考えてるうちに

 

「マナ!」

「あ、六花!」

「ごめん!遅れちゃった」

「大丈夫だよ。まだ明るいんだし」

 

そして私と六花は座った。

いつもの定位置で、毎年のように時間が来るのを待って。

私はチラッと六花の顔を見た。

六花は私の表情に気づいてないみたいで。

 

(綺麗だな…)

 

六花が好きって分かってからはなんかもう…余計六花が綺麗に見える。

昔は可愛かったけど今は可愛いというよりは綺麗な印象だ。

そんな六花を見てると告白した人も六花を好きになった気持ちが分かる。

綺麗でやさしくて面倒見も良くて、付き合うなら理想の女の子…いやもう女性と呼ぶべきかな。それが六花だ。

 

そうやって心の中で六花を絶賛していると

 

「ねえマナ」

「は、はい!?」

「…どうしたの?」

「ううん、なんでも。どうかした?」

「この前のさ、相談のやつだけど…答え出したわ」

「っ!」

「さっき返事を出してきた」

 

答え…出たんだ。

でもどんな結果になっても私は…六花に。

 

「断った」

「え?」

「ごめんなさいって言っちゃった」

 

六花は…受け入れなかった。

仲が良かったっていう人の告白を。

 

「…なんで?嫌いではないんだよね?」

「うん。でもね、やっぱり恋ではないし…それに」

「それに?」

 

六花は私の顔を見て

 

「マナの面倒見ないといけないからかな」

「…え?」

「いつも無茶をする幸せの王子を支えるツバメとして頑張らないといけないし…ね」

「………」

「マナ?」

 

なんで…

嬉しいはずなのに。

なんで…

こんなにも私は

 

(そっか…)

 

気づいた。

気づいてしまった。

 

(私はただ…六花に幸せになってもらいたいんだ)

 

他の誰でもない六花に。

世界中の誰よりも六花に幸せになってほしい。

 

そして

 

(ツバメは…離れないとだめなんだ)

 

幸せの王子の元にツバメがずっといたらいずれ…

だからツバメはいずれ旅立とうとする。

このまま幸せの王子が…ツバメを拘束したら…ツバメは幸せにはなれない。

 

(私は…六花だけの王子にはなれないんだ…)

 

私はきっとこれからも幸せの王子としてみんなに愛を振りまいていく。

それは同時にツバメを幸せにすることが出来なくなる。

きっと…どんなに時間が経っても。

だってそれが私だから。

 

(私は六花が望む幸せの王子として、私が望む幸せの王子として)

 

みんなを…六花を幸せにしたい。

だから

 

「ねえ六花」

「なにマナ?」

 

私は…

 

「………」

「?どうしたのよマナ」

 

私はこの気持ちを…

 

「ねえ六花、私ね…」

「うん」

 

六花に…

 

「私六花が…六花と」

 

この気持ちを

好きっていう感情を

六花に…

 

 

 

 

 

「六花!」

「マナ?もしかして待ってたの?」

「ちょっと前に終わったからさ、六花と一緒に帰ろうと思って」

「そっか…ちょっと待ってて。すぐ準備するから!」

 

私は告白をしなかった。

みんなに愛を振りまく私では…幸せの王子ではきっとツバメを幸せに出来ないから。

 

そして私はこの運命を受け入れた。

ツバメが王子の元から飛び立つ運命を。

六花と…離れ離れになる…そんな運命を。

 

でも

 

それでも少しだけでも…そんな運命を否定したいから。

だから今私は六花と積極的に一緒にいようと決めた。

いつか離れ離れになってしまうそんなときまで一緒にいようって。

 

きっとそんな一緒にいる時間はもう残り少ない。

多分高校を卒業までが残りの時間なんだと思う。

卒業したら…きっと一緒にはいられない。

そんな確信がある。

 

「六花!この後時間ある?ちょっとお願いがありまして…」

「この前の学科共通の宿題のあれ?」

「お願いします!」

「仕方ないわね…桃まんで手をうつわ」

「ありがと六花様!愛してるよ~♪」

 

私はきっとこれからもずっと幸せの王子として生きていく。

みんなに愛を振りまく存在としてこれからも。

 

でも

 

(今は…今だけは六花といたい。六花の側に…いたい)

 

これが最後の六花へのわがまま。

卒業してツバメが飛び立つその前に私は最後のわがままをツバメさんに頼んだ。

今だけは…今だけは幸せの王子じゃなくて…相田マナとして六花の側に。

 

多分ただ逃げてるだけなのかもしれない。

諦めただけって言われるかもしれない。

でもこれは私の本心だから。

嘘偽りのない私の本心。

六花の幸せを願った私の選択がこれだから。

 

だから

 

(お願いします。運命がやってくるその瞬間まで…一緒に…ツバメさんの、六花の側にいさせてください)

 

そのときがやってきたら私は幸せの王子になります。

そしてツバメさんを、みんなを幸せにするために。

  

 

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王子とツバメの流星群 - 最後の王子のわがまま その1

【プロローグ】

「ねえ六花」
 「なにマナ?」
 

私は…
 

「………」
 「?どうしたのよマナ」

 

私はこの気持ちを…

 

「ねえ六花、私ね…」
 「うん」

 

六花に…

 

「私六花が…六花と」

 

この気持ちを
 好きっていう感情を
 六花に…

 

【1】

「二階堂君話って?」
 「………」

 トランプ王国も救い出しプリキュアとしての戦いも終わった。
 そして私達は一つ年を取り現在は中学3年生になった。

 ありすは高校は海外の方に行くと言っていた。
 時期社長として色々勉強するためとのことだった。
 まこぴーはアイドル活動に専念するために高校は通信制を選ぶみたい。

 私と六花は高校受験のために毎日勉強の日々。
 生徒会も引退し、生徒会長の座は純君が座ることとなった。
 六花はもう既にどの高校に行くかは決まっている。
 医者となるためにレベルの高い高校へ行くために頑張ってる。

 私は…まだどこに行くのか決まっていない。
 総理大臣になるためなら六花と同じようにレベルの高い高校に行くべきなんだろうけど…
 まだ決断出来ない。

 そんなある日私は二階堂君に話があるって呼び出された。

 「マナはもうどこの高校に行くかは決めたのか?」
 「ううん、まだ迷ってるんだ。幾つかは候補は絞ってはいるけどね。二階堂君はもう決めたの?」
 「俺は家から近いとこ行く。俺の頭じゃレベル高いとこなんて無理だし」
 「そっか。でも最初から諦めてもダメじゃないかな。ちゃんと勉強すれば二階堂君だってもっと」

 最初からか。
 どことなく自分でも違和感がある。
 なんでかは分からないけど…

 「最初から…そうだよな」
 「二階堂君?」
 「あのさマナ」
 「なに?」

 二階堂君は真剣な顔だった。
 なんだろう?なにか大事な話なのかな?

 「化物がが襲ってきてプリキュアが…マナ達が戦ってたあのときさ」
 「うん」
 「俺悔しかった」
 「え?」

 あのとき、キングジコチューが私達の世界に現れて、私達はそれを止めようとした。
 なんか色々あって結果的にプリキュアの正体を明かしちゃったんだよね。
 でもそれが結果的にみんなが応援するきっかけにもなったと思う。
 街のみんなの心がひとつに。

 「あのときなにも出来なくて応援することしか出来なかった自分がすごく悔しかった」
 「でもみんなの、二階堂君の応援があったから私もみんなも頑張ることが出来たんだよ」
 「それでも!…だから、マナ」
 「二階堂君?」
 「………好きだ」
 「え?」
 「俺…マナのことが好きだ」
 「っ!?」

 二階堂君から突然の告白に私はびっくりしてしまう。
 二階堂君が…私を?

 「ずっと…小学校のときからずっとマナが好きだった」
 「ま、待って二階堂君」
 「今度は俺がマナを守りたい。守られる側から守る側になりたい」
 「に、二階堂君…えっと」
 「今すぐ返事しなくてもいい。でもさ、その…もしOKなら…俺と一緒の高校に行ってほしい」
 「………」
 「マナがレベルの高い高校行くんなら頑張って勉強して俺も一緒の高校に行く…からさ」

 そう言って二階堂君は言ってしまった。
 私はしばらく立ったまま呆然として…



 「………」
 「マナ」

 今でもなんか信じられなかった。
 二階堂君が私のことを好きだったなんて…

 「マナ?」

 二階堂君を嫌いってわけじゃないけど。
 それに小学生からの付き合いなんだし六花やありすとはまた別の幼なじみみたいな…

 「ねえマナってば」

 今すぐじゃなくてもいいとは言ってたけどやっぱり待たせるのもダメだろうし…どうしたら

 「マナ!」
 「え!?どうしたの六花」
 「どうしたのはこっちの方よ。さっきからずっと呼んでるんだけど」

 そう言って六花は少し怒ってた。
 そうだった。
 今は六花の部屋で勉強してるんだった。

 「ごめんごめん、ちょっと考え事しててさ。どうかした?」
 「さっきからマナがぼーっとしてるからどうかしたのか気になってね。考え事って?」
 「えっと…」

 先日二階堂君に告白されました。
 なんて言ってしまっていいのか分からない。
 六花に相談するべきなのか…いや、さすがにこれは私で考えないとダメ…だよね。
 そう思ったけどなんとなく自分に嘘を付いてる。
 なんでか私は六花に相談したらダメだと思った。
 自分で考えたらダメとかそういうのではなく、六花に知られたくない…そんな感じで。

 「別に大したことじゃないよ。その…高校どこに行こうってね」
 「………はぁ。マナまだ決めてないの?」
 「あはは…」

 話を合わせてくれたけどなんでかな?
 六花はなんか…嘘付いたこと気づいてるような…
 昔から六花は私の嘘を見抜くのが上手い。
 でも今はちゃんと話を合わせてくれてる。
 助かった…のかな?

 「別にまだ時間はあるからいいけど早く決めなさいよ。行く高校に合わせた勉強しないとだめなんだから」
 「うん。わかってるよ」

 そうして私と六花はまた勉強に戻る。
 こうやって六花と一緒にいるのももしかしたら…

 なんでかは分からないけどこの先は想像したくなかった。

 

【2】

二階堂君の告白以降ある程度の時間は経ったけど特に私と二階堂君の間に変化はない。
 私はまだ返事に困っていて二階堂君はそれを待っている。

 別に嫌という気持ちはない。
 最初は困惑もしたけど嬉しかった。
 でもどうしたらいいのかは分からない。
 好きって…どういう感情なのかな。
 二階堂君は好きだ。
 でも、二階堂君を恋愛という意味で好きかは分からない。
 それにまだ高校だって決めていない。
 そうやって私は悩みながら時間が過ぎていった。



 「マナ、今年はどうするの?」
 「無論!いつのも場所で見ようよ!」

 今年も流星群の季節がやってきた。
 毎年の恒例みたいに私と六花は流星群がよく見える丘で流星群を見る約束をする。
 去年はみんなと一緒に見たけど今年は予定が合わずに私と六花だけだ。

 「なんか久しぶりだね。六花と二人きりで流星群見るのって」
 「そう言えばそうかもね。でもやっぱりみんなで見たかったかな」

 みんなと一緒にか…
 それも楽しいに決まってる。
 でも、六花と二人きりで見るのもいいと思えた。
 だから少しだけ…嬉しいって思う自分がいた。

 「ねえマナ」
 「ん?」
 「そろそろ高校どこにするか決めた?」
 「うっ…まだです」
 「時間あるって言っても無限じゃないんだからね早く決めなさいよ」
 「あはは…分かってるよ六花」

 いつも通りの六花と一緒に通うこの通学路。
 来年はこの通学路を通うことはなく。
 それにもしかしたら六花と一緒に通うことも…

 「候補はもう絞ってはいるんだけどさ…」
 「まあ決められないなら直感に頼るのもいいかもね」
 「直感か…ねえ六花?」
 「なに?」
 「…あのさ、答えが分からないときってどうしたらいいのかな」
 「答え?」

 同時に悩んでることも六花に相談しようと思った。
 ちゃんと二階堂君に告白されたことは伏せておく。
 六花のためにというよりは自分のために…なんでかは分からないけどそう思ったから。

 「嫌ではないし嬉しいんだけど、でもほんとにそれでいいのかとか…」
 「そうね…自分がどうしたいのか。そんな自分に素直になるとか?」
 「素直に?」
 「素直にマナがどう思ったのか。それを答えにすればいいんじゃないかな」

 私がどう思ったのか。
 あのときどう思ったか。
 びっくりもしたけど…嬉しかった。
 じゃあ…それが答えなのかな?

 「ありがとね六花」
 「うん。相談事あるならちゃんと乗るからね。変に悩むのはマナらしくないし」
 「うっ…さりげなくひどくない?」
 「そんなことありません」

 そうして私と六花は通学路を歩いて行った。



 「ごめん待ってたマナ?」
 「ううん。私もさっき着いた所だよ」

 流星群の丘で待ち合わせた私と六花。
 別に家が近いんだから一緒に行けばいいのにって思ったけどなんとなく現地で待ち合わせの方が良かった。
 それは六花も同じみたいだったしね。

 「なんだか変わらないねここも」
 「うん。昔からまったく変わってない…」

 一緒に寝転びながら流星群が来る瞬間を待ってる。
 それはずっと前から同じで。
 まるで私と六花みたいに同じ。
 変わらない…私と六花。
 昔も今も…きっとこれからも。

 「六花」
 「なに?」
 「私ね、高校どこにするか決めたよ」
 「…そう」
 「六花と一緒のとこ受ける」
 「え?」

 あのとき。
 六花が言ってくれた直感。
 私は直感で六花と一緒の高校に行こうと思った。
 だから六花と同じ所に。

 「私六花と一緒の高校に行く。直感で決めたよ!」
 「…そっか」
 「あれ?驚かないの?」
 「結構驚いてるけど…でもなんだかマナならそう言うような気もしてたしね」
 「そうなの?」
 「それに…」
 「それに?」
 「…なんでもない」

 六花はそう言って黙る。
 そうして私も六花も黙った。
 でも六花は隣にいてくれる。
 それは目を閉じてても分かる。

 「もし受かったらまた一緒だね」
 「ちゃんと勉強しなさいよ」
 「期待してますよ六花様~」
 「はいはい」

 一緒。
 高校に進学しても私と六花は一緒だ。
 一緒に学校まで行って、一緒に授業は…無理かもしれないけど、それでもお昼とかは一緒に食べて、一緒に帰宅して…一緒。

 私はそうやって言い訳をしていたのかもしれない。
 私の中でこの先のことを無理矢理考えないように。
 私と六花はずっと一緒なんだって…きっとこれからも…ずっと。



 「ごめんなさい!」
 「………」

 後日私は二階堂君を呼んだ。
 告白の返事に答えるために。

 「二階堂君が私のこと好きだって言ってくれたのは嬉しかった。私も二階堂君のこと好きだよ。でも多分…恋とかではないんだと思う」

 素直に嬉しかった。
 でも私と二階堂君が恋人同士っていう部分は想像が出来なかった。
 多分それが答えだと思ったから私は…

 「だから…ごめんなさい」
 「そっか…まあ最初から分かってたしな」
 「え?」

 そう言う二階堂君の表情はなにかすっきりしていて。
 傷つくんじゃ…って心配していたんだけど…

 「マナが最初から断るって言うのは予想してた」
 「そう…なの?」
 「でももしかしたら…っていう期待もあったけどさ。それにこれで吹っ切れたのもあるから。だからさ、その、あまり落ち込むなよ?」
 「うん…」

 そうは言うけど…やっぱり。

 「…なあマナ」
 「なに?」
 「高校はどこに行くかは決めたのか?」
 「…うん。決めたよ」

 あのときの六花の言葉で決めた。
 考えて最初によぎった直感にしたがって。

 「私」
 「別に言わなくてもいいよ。分かってるから」
 「え?」
 「同じところ行くんだろ?」
 「…うん」

 直接六花の名前は出ていないけど、なんでかそう分かった。

 「それも…分かってたの?」
 「まあなんとなくな。お前らずっと一緒だったんだし」
 「…そうだね。多分これからも一緒じゃないかな」
 「これからも…か」
 「二階堂君?」
 「一つだけ忠告なマナ」
 「へ?」

 なにか真剣な表情の二階堂君だ。
 告白する以上になにか…

 「素直になれよ」
 「素直に?」

 素直…それは前にも六花に言われた。
 周りからは素直じゃないって思われてるのかな私って。
 結構素直だと思うんだけど…

 「その様子じゃ今は分かんないだろうけどさ、でも素直にならないと遅くなるぞ」
 「…なにが?」
 「全部」

 そう言って二階堂君は行ってしまった。
 全部って?
 二階堂君が言った意味がよく分からない。

 でも…二階堂君は気づいてたんだと思う。
 私の素直になれない部分に。
 私の…六花に対する私がまだ気づいてない感情に。

 

 

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コードギアス 復活のルルーシュ 感想 ※ネタバレ有

本日公開の映画、コードギアス 復活のルルーシュを観てきました!

今回の新作映画に辺り、劇場版の総集編3部作によってTVシリーズとは違う部分を残しながらの復活のルルーシュ

 

ネタバレ無でまず簡単に感想を述べるなら、上記の総集編3部作 + 今作で成り立った4部作だなって思えました。

なので、間違いなく総集編の3部作は事前に視聴はした方がいいですね。

そもそもがこの総集編の続きって位置づけなんで、TVシリーズだけしか知らない人はよく分からない部分が出てくるかと。

かといって、総集編だけだと反逆のルルーシュ自体の物語も分からないことが多いと思いますが(特に叛道は大分端折られてるので)

 

※ここからネタバレ有の感想含みます。閲覧注意です

最初、ルルーシュが復活するのって、味方運営が大ピンチの終盤で大復活するのかなって思ってました。

ですが、ルルーシュ自体はOP入る前に登場!

ただこのルルーシュは身体のみがルルーシュで心はCの世界で行方不明状態。

シャルルによってコードを継承されたのか曖昧なまま、ゼロ・レクイエムを実行するためにギアスを使っていた不安定な状態でゼロに刺されて亡くなった結果らしい。

ここでTVと劇場総集編の最も大きな違いのシャーリー生存の出番。

傍から見たらただの無関係な一般人であるシャーリー。そしてジェレミアによってルルーシュの体を回収してC.C.の元へといった流れです。

ルルーシュの心を取り戻すため、Cの世界にアクセスする目的でC.C.はルルーシュと一緒に旅をして、今回の舞台ジルクスタン王国へ来ました。

なお、C.C.がルルーシュを助ける目的は約束が残っているからとのこと。これってあれだよね。「最後くらい笑って死ね」ってルルーシュが言ったやつだよねきっと?

 

これはあらすじとか予告でなんか勘違いしそうな部分ではあったんですが、ナナリーとゼロ(スザク)が攫われて、密命によってジルクスタン王国に来たカレン達が襲撃された者たちと一緒にC.C.がいたようなイメージだったんですが、C.C.はたまたま居合わせただけっていうね。予告とかあらすじって卑怯だよねー

ルルーシュは心が虚ろのような状態だったんですが、まるで幼い子供みたいで、駄々をこねる子供とそれを面倒見るC.C.のお母さんっぷりに萌えたw

C.C.と再会したことでルルーシュの生存を知るカレン達で、泣いてしまうカレンをなでなでするルルーシュ可愛いw

一行はCの世界にアクセスできるアラムの門(だったよね?)で、C.C.とルルーシュはCの世界へ行ったことで、ルルーシュ無事復活!

ここまでで1/3ぐらいの消化だったんで、結構すぐにルルーシュ復活したなあって。

無事スザクも助け、コーネリアや扇に玉城等かつての敵味方だった者たちと団結してナナリーを助け出す展開。いいよねこういう展開。まるでスパロボだ←

 

復活のルルーシュってタイトルだけあってルルーシュが復活するための物語みたいなイメージでありましたが、それはあくまで前半だったのが予想外で、しっかりとルルーシュが再びゼロとして立ち上がって戦うメインのお話が始まったわけです。

 

今作の敵であるシャムナはギアス使い。

ギアスの能力は自身が死ぬことで、記憶を維持したまま時間を巻き戻すことが出来る能力でした。

一度は追い詰めたが、このギアスによって時間を巻き戻し、ルルーシュの戦略を対策した状態で逆にルルーシュが追い詰められるという展開。

これによって絶望してしまうヘタレっぷりに安心。

C.C.の協力の元、新しい戦略によって対策を練っていくルルーシュに対してシャムナはギアスで時間を巻き戻して、再び新しい戦略で対策→ギアスで巻き戻しの繰り返し。

それを繰り返していく中で、シャムナのギアス能力を調べていき最終的に完全に追い詰めるまでの展開。

これがルルーシュらしい展開で楽しかったです。

 

そして最終的にジルクスタン王国は敗れ、ナナリーは救出。

ナナリーは再び一緒に暮らそうとルルーシュに言うが、ルルーシュは一人で旅立とうとしているC.C.に着いていくという選択を選ぶ。

ルルーシュという名前では正体がバレてしまうというC.C.の問いに対してルルーシュランペルージから取ってL.L.という名前にすると提案したルルーシュ。それにC.C.は驚き、そして笑みを浮かべエンドロールへ

 

エンドロール後、舞台は森の中でルルーシュとC.C.は誰かに話しかけています。

その姿はまさに魔王と魔女みたいで、反逆時代にルルーシュが言ったシーンを再現するかのように物語は終了。

 

大雑把に流れと感想交えました。

全体通して、気になったんですが、

シャーリーの生存って必要だったか?

シャーリーの生存こそがルルーシュ生存√に必要なモノって普通に思ってたんですが、一般人としてならぶっちゃけリヴァルでもいいんじゃ?って思いますし、そもそも登場シーン全然ないって部分に不満。

 

コードギアスといえば人間ドラマもそうですが、やっぱりKMFによるロボットの戦闘。

これに関してはまあ普通。CG多様しているのが今の時代を感じされられてしまうし、劇場版なんだから凄い動く!ってわけでもない。

ランスロットと紅蓮もうちょっと活躍して欲しかった。新装備のKGF形態ほぼやられ役だったし……

スパロボだと換装的な位置づけだろうね。

 

なにがともあれ、復活のルルーシュ

R2の続編じゃなくて、劇場版3部作の続編って位置づけで綺麗に終わりました。

綺麗に完結した感じだったのに無理やり生存説臭わせてどうなるのかってずっと思ってましたが違和感なく見れましたね。

 

R2が終わった当初ルルーシュ死亡説と生存説結構ありましたが、R2の続編ではないからルルーシュは生存説確定!ってわけでもないですし。

 

でもこれで本当にルルーシュの物語は終わったんだなって。

当時リアルタイムで見てた分、なんだか終わった……みたいな?

でも、こうして復活のルルーシュとして新しい物語を描いてくれたことに感謝します。

絶対後悔はしない映画なので、反逆のルルーシュを見たことがある人は絶対観て欲しいと思います!

 

最大の見所は南のロリコンシーンだと断言してもいい

王子とツバメの流星群シリーズについて Part2

文章書くこと自体がしばらく意欲無かった状態から今年やっと意欲が湧いて、少しずつですけど文章を書いていき、王子とツバメの流星群シリーズを一からやり直した流星群Rシリーズ。

一先ずようやく、本編まで終わることが出来ました。

後3ヶ月ほどで2年経つことに本当ごめんなさいとしか言えないです……

 

pixivさんにアップしたキャプションを見て頂けたら分かりますが、その7ではかなり展開変えました。

脳内に保存している再構成した最後の結末(ちゃんと残ってたのは我ながら良かった……)とある程度の辻褄合わせていかないとなぁって思ったからこその内容です。

エピローグ部分も完全に変わっていますが、あくまでエピローグも流星群としてやりたかったみたいな?

 

書き直した内容で重視したのは六花の意識の変化を旧版とは少し違うこと。

旧版では、幼い感じのわがままだったんですが、新板はわがままを突き通す意思?みたいなのを強めにしたかったんです。

それによって、今後変わる展開。アフターストーリーも基本書き直します。多分。

サイドストーリーとスピンオフはあくまで違う視点でのお話なので、多分加筆修正だけですが、アフターストーリーに関しては、元々の理由である最後のお話含め、辻褄合わせ? で書き直していきます(2回目)

 

そうなると、加筆修正と言いながら、旧版とは全く違う今までの展開になるかと思ったので、こちらのブログに旧版そのまま公開していこうと思っています。

今が本編部分が終わったので、どれぐらいの周期か決めていませんが、本編部分までの旧版を。随時新作アップ次第それと合わせて公開する形で。

今週には1本目を公開するつもりです。

 

正直いつ完結出来るか分かりません。またいつ意欲低下による失踪が起きるかも分かりません。

でものんびりながらでも、完結出来るようには頑張っていきたいのは本当ですので、今後ともよろしくお願いします!

 

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